1泊2日の北海道ほろ酔い旅
【前田敦子さんインタビュー】

地元の人しか知らないような場所を聞いて
コアな時間を楽しむのが好きです

――今回、1泊2日の北海道を巡る旅はいかがでしたか？
　
積丹、余市、小樽の3つの町を訪れましたが、町ごとに見られる景色も、味わう料理もお酒の特徴もそれぞれ違うのが印象的でした。広い北海道を移動しながら行く先々で違ったワクワクが体験できる、本当に贅沢な時間でした。お酒の種類だと、1日目はクラフトジンから始まり、ビール、そして2日目はワイン……。今回は機会がなかったけれど、日本酒やウイスキーも有名ですよね。地元産のお酒がこんなにも充実しているのは北海道という土地ならではだと、あらためて感じました。

　
――今回の旅で、特に印象に残っているお酒はありますか？
　
「積丹スピリット」の蒸溜所で試飲させていただいたクラフトジンは、お酒造りのコンセプトもお酒の味も今の時代にフィットしていて新しさを感じました。植物由来のお酒だからヘルシーだし、ボタニカルな香りは嗅ぐだけで癒されました～。アルコール度数が高いジンも、カクテルとして割るとまろやかで飲みやすかったです。飲み方をアレンジすることで、お酒の楽しみ方もさらに広がりそう！ それに山に囲まれた自然いっぱいの中でお酒を飲むってすごく開放感があって、幸せな過ごし方だなって思いました。

　
――“食”の宝庫・北海道のグルメはいかがでしたか？
　
今回食べたウニ丼、本っ当に美味しかったです！ もともと魚料理が大好きで、お肉ならジンギスカンが好物。そう、北海道の名物グルメって私の食の好みにドンピシャなんです！ なんだか縁を感じちゃいます（笑） 北海道は広いので、知らない場所、知らない味がまだまだいっぱいありますよね。また北海道を訪れて、たくさんの地に足を踏み入れてみたいです。
　
　
――普段、お酒はどんな風に楽しまれていますか？
　
最近は家でお酒を飲むことはほとんどなくて、外食する時に嗜む程度です。お店でごはんを食べた後、２軒目にバーへ行って、チョコレートやドライフルーツ、ナッツと一緒にワインを軽く一杯とか、食事に合わせたお酒を楽しむのが私流です。私は飲むとすぐに顔が赤くなってしまうタイプで、あまりお酒は強くないんです。それでも気の置けない人たちとのお酒の席は好き。少量のお酒で、周りの呑兵衛の友人たちと常に同じテンションで楽しめるので、「あっちゃん、コスパいいね」ってよく言われます（笑）
　
　
――旅をする上で、もっとも重視することは何ですか？
　
やっぱり、“食”です！ 美味しいものとの出合いは、旅の醍醐味だと思います。観光地として人気のある有名店にも行きますが、それよりも、旅先で地元の方におすすめの美味しいお店を聞いてコアなスポットに行くようにしています。その土地の本当に美味しいものは、地元の人が絶対に知っていると思うんですよね。以前訪れた伊勢では、観光客はまずいない地元密着の居酒屋さんをおすすめしてもらって。食べに行ったら、これまで味わったことのないような新鮮な魚料理が出てきて感動しました……！ あまりに気に入って、次の日も行きました（笑） あとは、八ヶ岳高原で知られる山梨・小淵沢を旅行した時は、親子２人で営業している小さなお店を紹介してもらって、地元の山菜の素朴な美味しさに触れたことも思い出です。その土地にしかないものはもちろん、空気や環境が作り出すものって、そこに行かないと出合えないし感じられないから、旅ではそこに重点を置いています。次、旅するなら自然いっぱいのコテージに泊まってキャンプしながら大人数でワイワイ過ごすのもいいな。BBQも楽しみつつ、地元の美味しいものはぜひ味わって帰りたいですね。

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前田 敦子（まえだ あつこ）

1991年7月10日生まれ。2005年AKB48のオープニングメンバーオーディションに合格しデビュー。2012年にAKB48卒業後、歌手や女優として活動。2019年には映画『旅のおわり世界のはじまり』『町田くんの世界』で第43回山路ふみ子映画賞女優賞を受賞。近年の出演作はドラマ『伝説のお母さん』、『リモートで殺される』、映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』、『劇場版 奥様は、取り扱い注意』（年内公開予定）など出演作多数。