地元の良さをお酒から
旅先で飲みたいご当地カクテル4選

世界三大夕日を再現
釧路夕焼けハイボール（北海道釧路市）

釧路が「世界三大夕日の街」だって知っていましたか？　釧路港から見える夕日は、インドネシアのバリ島、フィリピンのマニラ湾と並ぶ「世界三大夕日」の一つに数えられています。その夕日が沈んだ後の美しい空のグラデーションを、地酒「福司」を使って再現したのが、「釧路夕焼けハイボール」です。釧路市生涯学習センター9階の「展望レストランまいづる」で飲むことができますよ。きれいな見た目はもちろん、地元の味を楽しめるのも魅力。釧路の街を一望できるお店で、世界が認めた夕日を眺めながら飲む「釧路夕焼けハイボール」は、おいしいに違いありません。霧が出ず、空気が澄んでいる秋冬は特にきれいな夕焼けを見ることができるそうで、特に今の時期に飲んでみたいカクテルです。

レシピも公開されているので、おうちで作って旅気分を味わうのもおすすめです。

［レシピ］※レシピ提供：釧路夕焼け倶楽部
①グラスにたっぷりと氷を入れる
②「福司　辛口」を45ml入れる
③青りんごシロップを15ml入れる
④炭酸水で割る
⑤グレナデンシロップを5ml、コップの底に沈める。

清流の深い青が美しい
長良川カクテル（岐阜県）

左から上流、中流、下流

岐阜が誇る日本三大清流の一つ「長良川」。その澄んだ美しい川の色を再現したのが「長良川カクテル」です。一般社団法人バーテンダー協会岐阜県本部長を務める森部さんが、岐阜の活性化のためにと考案したそう。上流、中流、下流と3種類あり、すべて香りがよく飲みやすいラム酒をベースにしています。上流は、雪解け水が勢いよく流れるさまを白濁の色で再現。中流は、透明感のあるゆるやかな川の流れをイメージ。濃いブルーの下流は、おだやかで深い水の流れを表現して作られています。グラスの淵には長良川で漁が盛んな鮎のモチーフがちょこんと乗っているのもかわいらしいですね。昼に長良川の美しい流れを眺めて、夜は長良川カクテルでほろ酔い気分を味わえば、日頃の疲れも吹き飛びそうです。

爽やかな“マリモ味”を楽しんで
マリモヒート（北海道阿寒湖）

阿寒湖といえば、有名なのはマリモですね。実はマリモの群生地は特別保護区に指定されているので、基本的には自然のマリモを見ることはできません。展示している施設に行かなければ会えない、貴重な存在なんです。そんなマリモを“食べる”ことができるのが、阿寒湖のご当地カクテル「マリモヒート」。阿寒湖温泉の老舗「お食事処 味心」さんが考案したカクテルです。ミントとライムのモヒートカクテルをベースに、青りんご味のクラッシュゼリーが入っています。底に沈むマリモは、寒天で再現。全体的にさっぱりとした味の、飲みやすいカクテルとなっています。

名前のインパクトに負けないおいしさ
横須賀ブラジャー（神奈川県横須賀市）

奥が「横須賀ブラジャーレギュラー」、手前が「横須賀ブラジャーシルク」

「横須賀ブラジャー」というインパクト大の名前のカクテルを飲めるのは、神奈川県の横須賀中央駅近くにある「若松マーケット」。60店以上もの居酒屋やバーが軒を連ねる、レトロな雰囲気が魅力の飲み屋街です。「横須賀ブラジャー」は、ブランデーをジンジャーエールで割ったカクテル。特徴的な名前はその材料から来ているんですね。お店によって味が違うそうで、飲み比べてお気に入りの味を見つけるのも楽しそう。スタンダードの「横須賀ブラジャーレギュラー」のほか、若松マーケットの組合店では生しょうがを使った辛口の「横須賀ブラジャーシルク」も提供されているのだとか。こちらもぜひ味わってみては。

ご当地のおいしさをお酒で味わって

その街に行ったら飲んでみたいご当地カクテルを4つ紹介しました。味はもちろん見た目にもこだわったカクテルたちは、どれも地域への愛が感じられますね。

4種類のChef缶。公式サイトでは、動画でシェフがおすすめの食べ方を教えてくれる。

ただ、今はなかなか旅に出られない昨今。釧路夕焼けハイボールのようにレシピが公開されているご当地カクテルもあるので、安心して旅に出られるようになるまでは、家で作って旅気分を味わってみるのも良いかもしれません。家でご当地カクテルを楽しむ時のお供には、「Chef缶」がおすすめです。一流レストランの味を気軽な缶詰で堪能できるので、家飲みがワンランクアップしますよ。もちろん、お酒との相性抜群です！