心あたたまる地元自慢の酒旅へ in茨城
【栗山千明さんインタビュー】
豊かな自然に伝統工芸といった魅力のほか、関東屈指の酒処としても知られる茨城県。そんな飲み旅にぴったりなスポットを生まれ故郷にもつ女優の栗山千明さんが、久しぶりに地元に足を運びます。懐かしい思い出とともに巡る栗山さんの飲み旅を通して、皆さんもそれぞれの愛おしい故郷に思いを馳せてみませんか。飲み旅をしてみての感想や、地元・茨城についてなど、さまざまなお話を聞かせてもらいました。
撮影 / 中野修也 スタイリスト / ume ヘアメイク / 奥原清一 文/岡村一葉私にとって人生の楽しみは、お酒とごはん!
――今回の地元・茨城での飲み旅、印象に残っている場所やものはありますか?
「木内酒造」で試飲させていただいた日本酒や焼酎のおいしさに、正直驚きました。香りが良く、すっきりした味わいで、料理にも合いそう。カウンターで試飲するスタイルも楽しくて、もしこういう場所が家の近所にあったら、毎日通ってしまいそうです(笑) 「他の菌が入らないように、酒造り期間は茨城名産の納豆を食べられない」という蔵人の方のお話も興味深かったな。それにしても、お酒の瓶のラベルに“茨城”っていう文字を見つけるだけで、一気に愛着が湧くものですね。これまで飲む機会がなかったんですが、今は茨城の地酒に興味津々。これからは地元のお土産として地酒を選ぶことも増えそうです。
――生まれ育った土浦も巡りましたが、帰郷は久しぶりですか?
この前帰ったのが何年前か思い出せないほど、久しぶり。東京から近いので、いつでも帰れると思ってしまい、ついつい足が遠のいてしまうんです。それでも、土浦に住んでいた当時、行きつけだった「萬作や」に入ってカウンターに座った途端、思わず「ただいま〜」って言葉が出てしまいました。5歳から芸能の仕事をさせていただいているのですが、東京での仕事帰りに土浦駅近くのここに寄って、母とカウンターに並んで夜ごはんを食べるのが楽しみでした。当時好きだったメニューがまだあって、それをお店の方がちゃんと覚えてくれているのは、嬉しいし幸せなことですよね。昔は烏龍茶だったのが、今ではお酒と一緒に食べているっていうシチュエーションも、感慨深かったです。
――地元を旅するって、普段の旅とどう違いますか?
今でも連絡を取り合う幼馴染に久しぶりに会って、今回は私にとって“里帰り”みたいな旅でした。ただ懐かしくノスタルジックな気分に浸れる一方で、新たに知る部分では刺激を感じられて、このバランスが良かったですね。この1泊2日を通して、心が自然と緩んで軽くなって、これまでの自分自身を振り返ることもできた気がします。これって地元旅ならではですよね。土浦で途中に立ち寄った「亀城公園」(かつての土浦城を整備した公園で、土浦の歴史のシンボル)は、当時通っていた小学校の近くにあって、学校の行事で訪れたり、放課後に遊んだりした場所。当時は生活の中心! といっても過言ではないほど入り浸っていましたけど、大人になって久しぶりに見たら、「公園ってこんなに狭かった?」、「こんなにブランコ小さかったのか……」と不思議な感覚になりました。
――ご自宅での晩酌の様子をSNSに投稿されていますが、普段、お酒はどんな風に楽しんでいますか?
ほぼ毎晩、晩酌しています。自宅で飲むときのアテは、大好きな魚介。さばいてお刺身にしたり、煮付けにしたり、出汁で和えたり。手の込んだものは作っていないので、それを料理と呼べるかどうか(笑) 芋焼酎のロックを合わせるのが定番です。ひとりでふらっと居酒屋へ行くこともありますよ。居酒屋では焼酎が多いですが、料理に合わせて日本酒、ワインも飲みます。
――今後、どんな旅をしてみたいですか?
日本が好きなので国内旅行ですね。温泉に入ったり、おいしい地魚を食べたり、旅先の屋台で飲んだり……。私にとって人生の楽しみは、お酒とごはん。これ以上のものはありません!(笑) だから、おいしいお酒とごはんを追求する飲み旅がベスト。これからの旅への妄想が膨らみます。
\動画でも思い出話してます/
栗山 千明(くりやま ちあき)
1984年生まれ。茨城県土浦市出身。ティーン誌のモデルを経て、1999年に映画『死国』にて女優デビュー。映画『バトル・ロワイアル』、『キル・ビル Vol.1』など話題作に出演。2010年には歌手デビューも果たす。以降、ドラマや映画、舞台、CMなど幅広いジャンルで活躍。近年の主な出演作品には、映画『チワワちゃん』、『種まく旅人 花蓮のかがやき』、ドラマ『24 JAPAN』、『遺留捜査』、『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』などがある。