新たな鍋の新定番!?酒鍋でさらに日本酒を楽しもう!①
「ぶりあら炊きと香味野菜の酒鍋」
日本には酒蔵発祥の鍋「美酒鍋(びしょなべ)」や「常夜鍋(じょうやなべ)」など、日本酒をたっぷり入れて作られる“酒鍋”があるんです。そんな酒鍋のルーツと絶品アレンジレシピをご紹介。
Photo/AKIRA UTSUGI Movie/Rock Hearts, Inc. Food Styling/YOSHIE MATSUSHIMA Text/ETSUKO SUGAWARA酒鍋って?
日本酒と昆布を入れた鍋で豚肉とほうれん草を煮て、ポン酢につけていただくしゃぶしゃぶのようなお鍋の「常夜鍋」や、酒粕をたっぷり入れてつくる神戸の「酒屋鍋」など、日本酒好きには堪らない酒料理が日本には色々あります。中でも酒鍋の代表格である「美酒鍋」は、広島県東広島市の「賀茂鶴酒造」が発祥。戦後、若い蔵人たちがお腹いっぱい食べられる賄い料理として考案されました。基本の具材は鶏肉、砂肝、豚肉と白菜、人参、ねぎなどの野菜にしいたけ、こんにゃくなど。これらを鉄鍋で炒め、塩・胡椒・日本酒を加えて水分がなくなるまで炒り煮にしていただきます。
賀茂鶴酒造直営の和洋食レストラン「佛蘭西屋(フランス屋)」では「美酒鍋御膳」や「美酒鍋ミニ会席」といったメニューで鍋を堪能することができますよ。
◆佛蘭西屋(フランス屋)
住所/広島県東広島市西条本町9-11
電話/082-422-8008
ぶりあら炊きと香味野菜の酒鍋
縦に薄くスライスしたセロリ、ざく切りのせり&三つ葉は最後にさっと茹でる程度で、シャキシャキの食感を楽しんで。
材料:(2人分)
缶つまプレミアム 九州産 ぶりあら炊き……2缶
生姜……1片
しいたけ……4〜5個
絹ごし豆腐……1丁
せり……1/2袋
三つ葉……1/2袋
セロリ……1本
たまねぎ……1個
糸唐辛子……適宜
賀茂鶴 白壁の郷……2カップ
塩……小さじ1/4
醤油……大さじ1
柚子胡椒、ポン酢……お好みで
作り方
(1)鍋に日本酒とスライスした生姜を入れ、一煮立ちさせたら、ぶりあら炊き、塩、醤油を加える。
(2)(1)に軸を切って薄切りにしたしいたけと、食べやすい大きさに切った絹ごし豆腐を入れ、中火で煮込む。
(3)(2)に香味野菜を加えていく。セリは2等分、三つ葉は5cm長さくらいに切る。セロリとたまねぎは縦にスライスする。それぞれさっと火を通す。
(4)糸唐辛子を乗せ、柚子胡椒などをつけていただく。