おすすめ文学グルメ【ハバネロサーディン丼】
日本が舞台になっている、家飲みにぴったりの本と、物語にゆかりのあるアレンジレシピをご紹介。美味しい「文学グルメ」を各地で堪能しましょう。
Photo/RYO HANABUSA Food Styling/YOSHIE MATSUSHIMA Text/MAYU SHINOHARA・YASUFUMI SHINTAKU(Tokyo Pistol Co., Ltd.)[鹿児島] ハバネロサーディン丼
ハバネロで味付けされたピリ辛サーディンと熱々のご飯との相性は抜群。ミョウガとライムで爽やかに仕上げるのもポイントです。
材料:(1皿分)
ハバネロサーディン缶……1缶
ご飯……1膳分
きゅうり……1/4本
なす……1/4本
パプリカ……1/4個
ミョウガ……1/2個
ライム……1/4個
酒……大さじ2
水……大さじ1
しょうゆ……小さじ1
作り方
(1)きゅうりを薄くスライスし塩もみしておく(※塩は分量外)。
(2)なす、パプリカを食べやすい大きさに切る。
(3)フライパンに缶詰の油を入れ、(2)を炒める。火が通ったらサーディン、酒、水、しょうゆを入れ蓋をして3分蒸し焼きに。
(4)ご飯を盛ったお皿に(3)と(1)、千切りにしたミョウガをのせ、ライムを絞る。
上品な味わいの焼酎でさっぱりいただいて
おとも本は、森瑤子著『デザートはあなた』(※各種電子書籍ストアにて電子版が発売中/角川文庫)
大手出版社勤務の主人公・大西俊介が、毎週一人の女性を部屋に招き、趣味の料理を武器に口説いていく。今回取り上げた「サーディン丼」は大西が意中の女性・乃里子の家で、ほぼ空っぽの冷蔵庫を相手に苦心しながら作った一品。大西曰く、出来立てを三~四度かき混ぜて一気にかっ込むのが理想とのこと。また作者である森瑤子自身が与論島で発明したことから別名「ヨロン丼」とも呼ばれています。今回のレシピはハバネロサーディンを使ったアレンジ。
レシピ協力:BUNDAN COFFEE & BEER著『食べ物語るBUNDANレシピ』
東京駒場にある日本近代文学館内のカフェ「BUNDAN COFFEE & BEER」は、小説の中に出てくる料理を再現して人気を博している文学カフェ。レシピブックでは、お店のメニューに加えて新たに開発したメニューを、大正から現代までの34の物語と共に紹介しています。今回、本書より「サーディン丼」のレシピを参考にさせていただきました。