開けただけで旅に行った気になる!?
“旅気分缶つま”開発企画部-第1回「迷走のはじまり」-
これまで「飲み旅本。」内でさまざまなお酒とコラボしてきた缶つまが、満を持して「旅色」とコラボ! 「食べると旅気分を味わえる缶つま」ってどんな缶詰になるの? 商品化を目指し奮闘する我々をお見せしちゃいます。
Photo&Text / KANA TAKAHASHI――どんな缶詰にする? まずはコンセプトから話し合う。
石川:忙しくてなかなか旅に出られなくても食べたら旅気分を味わえて、旅先にも気軽に持っていけるっていう缶詰なんてどうでしょう?
南山:一言でいうと、旅気分を味わえるおつまみ缶詰? おつまみにするのか、例えばフルーツ缶でスイーツにするのか、そういう方向性は最初に決めたいですね。
田中:缶つまでお弁当を作って旅先に持っていくとか……。
石川:駅弁とかって旅気分になれますもんね。
覚張:そうですよね。でも、駅弁っていろいろなものが入っているからわくわくすると思うんですけど、缶詰には一種類しか入れられないんです。
田中:卵焼きとかかまぼことか魚とか、たくさんの種類が入っているからこそ旅気分が盛り上がる、っていうのはあるかもしれないですね。
川嶋:そうすると一種類だけで旅気分を表現するのは難しそうですね。複数の缶詰を作るのってありなんでしょうか?
宮本:全然ありですよ。旅気分セット、みたいにしてもいいかもしれないですね。
古尾谷:すぐに思いつくのは全国各地の特産品を使った缶詰ですが、国分さんがすでにクオリティの高いものをたくさん出していますよね。だから例えば、食べ物以外とか、いっそのことシュウマイ一個だけの缶詰とか、そういう方が新しい気がします。
南山:食べ物に限定する必要はないと思います。ただ、食べ物以外となると私たちの経験値が少ないんですよ……。
宮本:食べ物以外もOKとなると選択肢がかなり広がりますね。どういう人に向けた缶詰なのか、ターゲットも絞ったほうがいいかもしれません。
川嶋:やっぱり「飲み旅本。」でやるからには、お酒好きの男前女子をターゲットにするのがいいんじゃないでしょうか。
石川:そうすると、おつまみが良さそうですよね。男前女子がお酒を飲むときに食べたくなるもの。
――いったん話は「おつまみ」の方向に。ではどんなおつまみがいいのか。
古尾谷:読者は女性が多いし、甘いおつまみっていうのもありじゃないでしょうか?
覚張:甘い缶つまは今までにないから新鮮! ウイスキーとも合いますよね。
川嶋:そういえば、究極のおつまみは塩っていう話を聞いたことがあります。塩だけの缶詰っていうのも新しいんじゃないでしょうか!?
古尾谷:一つの缶詰にいろいろな種類の塩が入っていたら宝箱みたいでわくわくしそう!
宮本:塩だったら、梱包したものを一つの缶詰めに何種類か入れられますよ。地域によって味に特徴があるし、醤油とか味噌も良いかもしれないですね。
石川:旅先に持って行ってもらって、行った先の食べ物に付けて食べてもらうっていうのはどうでしょう?
田中:良いですね。缶詰めにお酒を入れたら完成、みたいな仕掛けがあるというのも面白そう。
石川:例えば、桜が入っている缶詰めにお酒を入れてお花見の名所で呑む、とか。季節も感じられますし。
南山:それ、楽しそうですね。でも旅に出るときってその土地の美味しいものを食べに行くことが多くないですか? わざわざ家から持っていくかなぁ。
川嶋:家で旅気分を味わうのか、旅先に持って行って食べるのか、それも絞ったほうがいいのでしょうか……。
一同:う~ん……。
南山:難しいなぁ。そもそも、“旅気分”ってなんだろう?
宮本:非日常、とか?
石川:「そこに行っていなくても、行った気分を味わえる」、とかですかね?
田中:私もそう思います! 行った気分を味わうには、景色が重要な気もします。
古尾谷:たしかに。匂いからも旅って感じませんか? 例えば、空港の免税店って独特の匂いがしますよね。免税店に行くと海外に来たって感じがします。
石川:音でも旅を感じますよ! 缶つまのパッケージに動画のQRを付けて、魚を食べながら川の音を聞く、とか。そう考えると旅気分って五感が重要ですね。うまく五感をまとめられれば、一番「旅気分」になるのかも知れません。でも、どうまとめましょうか……?
宮本:一種類で旅気分っていうのは難しそうですよね。
南山:みんな、もう一度「旅気分」について、その定義を考えてみましょう。
コンセプト決めから難航した第1回目の企画会議。「旅気分」とはなんなのか、各自もう一度考え直してみることに。ここからどうまとまっていくのか……? 次回をお楽しみに!