野波麻帆さんが新しい冬旅スタイルを発見!
新潟で本気の日本酒旅

酒蔵数、日本酒消費量ともに全国1位を誇る新潟県。2018年より新潟大学で世界初の「日本酒学」が開講するなど、日本酒への“本気愛”は止まりません。そんな正真正銘の地酒王国で、女優・野波麻帆さんが1泊2日の飲み旅へ。冬こそ訪れるべき酒蔵で、肌で感じて飲みまくる……本気の日本酒旅はじまり、はじまり。

Photo&Movie/MASASHI ASADA Styling/MAHO NONAMI Hair&Make/SHIGE Text/SACHIKO TSUCHIYA

1泊2日の新潟・本気の日本酒旅 -1日目-

ワンピース 49,000円(pelleq|TAKU & Co)、その他本人私物

ワンピース 49,000円(pelleq|TAKU & Co)、その他本人私物

日本酒を知るなら押さえておきたい老舗酒蔵
「白瀧酒造」

「日本酒大好き!」という野波さんですが、酒蔵見学は今日が初めて。日本酒造りに欠かせない仕込み水や酒米、発酵中のもろみなど、なかなか見られない日本酒造りの現場をのぞいて、大興奮です。

1855(安政2)年創業の老舗酒蔵。越後湯沢の清澄な地下水と良質な酒米を使い、“上善は水の如し”をモットーに、水のようにピュアな酒造りを目指す酒蔵。白とピンクを基調にしたショールームやグラフィカルなパッケージデザインは女性ウケも抜群。新潟で日本酒を楽しむならまず訪れるべき酒蔵です。

◆白瀧酒造
住所/新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢2640
電話/0120-85-8520(フリーダイヤル)
営業時間/10:00~12:00(最終受付11:30)、13:00~15:00(最終受付14:30)
※酒蔵見学は要予約(10:00または13:00スタート)
定休日/土・日・祝日、年末年始
※見学時は白衣・帽子の着用必須

新潟名物・へぎそばと日本酒でほろ酔いランチ
「小嶋屋総本店」

ケヤキ材と土壁が織りなす落ち着いた雰囲気の空間で、魚沼地方発祥のへぎそばを。日本酒造りでも重要な水の良さを、そばで体感しちゃいます。

1922(大正11)年創業の老舗そば店。つなぎに布海苔(ふのり)と呼ばれる海藻を使用し、薬味にカラシが登場するのがこの土地ならでは。国産の玄そばを石臼で挽いたそば粉で作り、つゆの出汁は天然の鰹節と昆布を使用しています。へぎそばの「へぎ」は、そばを盛る器のことを指しているのだとか。

◆小嶋屋総本店
住所/新潟県十日町市中屋敷758-1
電話/0120-4545-81(フリーダイヤル)
営業時間/11:00~21:00(LO20:30)
定休日/無休
料金/へぎそば(1人前) 700円、天へぎ(1人前) 1,350円

約130銘柄を利き酒できる! 新潟のお酒ミュージアム
「長岡銘品の館 ぽんしゅ館」

新潟の銘酒がずらりと並び、その数約130銘柄! 500円を支払っておちょことメダルをゲットしたら、試飲開始です。「こんなに飲めるの~!? 最高!」と、野波さん。さすが男前女子。

2017年にオープンした、県内3カ所目の「ぽんしゅ館」。人気の「利き酒コーナー」のほか、醸造所が多い長岡ならではの「利き醤油コーナー」もあるお土産スポットです。酒まんじゅうやケーキなど、オリジナルの日本酒スイーツも豊富で、なかでも「酒チョコレートブラウニー 雪國れんが」が人気。

◆長岡銘品の館 ぽんしゅ館
住所/新潟県長岡市城内町1-611-1 CoCoLo長岡 本館2F
電話/0258-94-4313
営業時間/9:00~20:00
定休日/ CoCoLo長岡の休館日に準ずる
料金/利き酒コーナー:500円でメダル5枚と交換※メダル1枚でおちょこ1杯分(その他、高級酒はメダル2~10枚)

趣ある“THE酒蔵”で角打ちと量り売り体験!
「お福酒造」

さらに日本酒を知りたく(飲みたく)なった野波さんは、2軒目の酒蔵へ。趣のある蔵の軒先には、新酒ができたことを知らせる「杉玉」が。“THE酒蔵”な雰囲気に酔いしれながら、120年以上の歴史ある造り酒屋で、本場の角打ちを体験しました。また、お土産用としても人気が高い、日本酒の「量り売り」にも挑戦! 一升瓶のサイズとお好みの量を選んで購入していきます。利酒師おすすめや、ここでしか購入できない日本酒もあるそう。

現代では珍しい、日本酒の「量り売り」コーナー。

現代では珍しい、日本酒の「量り売り」コーナー。

1897(明治30)年に酒造業を開始した酒蔵。創業者である岸五郎氏は、化学的見地から酒造り解説した教本「醸海拾玉 酒造のともしび」のなかで、日本酒の製造工程内の酵母の製法の一つ「速醸もと」を紹介し、各地に広めました。主力銘柄「お福正宗」は、まろやかで飲み飽きしない芳醇な酒として親しまれています。

◆お福酒造
住所/新潟県長岡市横枕町606
電話/0258-22-0086
営業時間/9:00~17:30、福の蔵(大吟醸量り売り・試飲コーナー):10:00~12:00、13:00~17:00※酒蔵見学は要予約
定休日/土・日・祝日、年末年始

旅のクライマックスは全国の日本酒ファンが集う名店へ
「割烹 魚仙」

「新潟の酒を知りたいなら“魚仙”へ」と店主の板谷さん。全国から日本酒ファンが通うこちらの名店は、日本酒旅の締めくくりにぴったり。板前との会話を楽しめるカウンター席で、おすすめの1杯を聞いてみましょう。

およそ100年前に、店主・板谷さんの祖父が魚屋・仕出し屋として始めた店が原点。新潟全域の酒蔵に長年足を運び、造り手の思いが伝わってくる酒をセレクトしています。店頭・店内にある日本酒の総数はなんと約500本! 名物「ぶりのなめろう」や、こだわりの「特選油揚げ」、旬の魚介など、衝撃レベルの絶品料理も自慢です。

◆割烹 魚仙
住所/新潟県長岡市殿町1-3-4
電話/0258-34-6126
営業時間/17:00~23:00(LO22:30)
定休日/日曜日
料金/地酒5種飲みくらべ:900円~、一品料理・おつまみ・珍味:500円~

1泊2日の新潟・本気の日本酒旅 -2日目-

自分へのお土産探し! 作家が作る“本気”の酒器
「ぎゃらりい栗本」

より美味しくお酒を楽しむために、器にもこだわりたい! 2日目はまず自分へのお土産探しです。旅が終わっても本気の日本酒旅に浸れるように、“本気の酒器”を選びます。

「作品には、作者の魅力や人間性が表れますよ」とオーナーの栗本さん。

「作品には、作者の魅力や人間性が表れますよ」とオーナーの栗本さん。

長岡駅より徒歩約5分のギャラリー。年間約15回の個展・企画展と常設展示で、伝統ある茶陶から普段使いの器まで、オーナー自らがセレクトした作品を紹介しています。「惚れ込んだ造り手の人生観を通して、作品をお客さまに紹介している感覚なんです」と嬉しそうに話す栗本さん。地元作家の支援や展示も積極的に行っています。

◆ぎゃらりい栗本
住所/新潟県長岡市東坂之上町2-3-9
電話/0258-32-9030
営業時間/10:30~19:00
定休日/水曜日・祝日

ブランチは日本海を眺めながらゆっくりと
「燦燦CAFE」

パンツ 47,000円(pelleq|TAKU & Co)、その他本人私物

パンツ 47,000円(pelleq|TAKU & Co)、その他本人私物

「昨日は地酒を満喫したなぁ……」と振り返りながら、角田浜の絶景を望めるカフェでブランチ。9割は地元および県産の食材を使うという、体に優しい料理にも癒されます。

海と山に囲まれ、四季を感じる環境に惚れ込んだオーナー夫妻が、2017年にオープンしたカフェ。ドリンク各種やサンドイッチのほか、和食店を25年経営していたご主人が作る魚料理やカレーなど、日替わりメニューも充実。また、日本酒のイベントを店内で開催することもあるそう。

◆燦燦CAFE
住所/新潟市西蒲区角田浜157-4
電話/0256-70-2233
営業時間/10:00~サンセット
定休日/毎週木曜日
料金/燦燦コーヒー:390円※テイクアウトできるサンドイッチ各種あり

締めもやっぱり日本酒! “日本酒風呂”で酔い覚まし
「ぽんしゅ館 越後湯沢店」

旅の最後は、お風呂専用の日本酒を温泉に注いでいる「酒風呂 湯の沢」へ。日本酒を入れることで湯冷めしにくく、美肌効果も期待できます。入浴後には隣接のカフェで“糀スイーツ”を食べつつ休憩。

越後土産や酒のつまみなどがずらり。南魚沼産コシヒカリを1合使用する「爆弾おにぎり」も見逃せない!

越後土産や酒のつまみなどがずらり。南魚沼産コシヒカリを1合使用する「爆弾おにぎり」も見逃せない!

JR越後湯沢駅の構内という好立地にある、越後のお酒ミュージアム。新潟の各酒蔵代表銘柄の酒をテイスティングできる「唎酒番所 越後湯沢店」をはじめ、土産処、食事処に湯処「酒風呂 湯の沢」があります。入口付近では、酒に酔ったおじさん3名(の人形)が出迎えてくれます。酔い気分に任せて、一緒に記念撮影してみては!?

◆ぽんしゅ館 越後湯沢店
住所/新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2427-3 JR越後湯沢駅構内
電話/025-784-3758
営業時間/9:00~19:00、「酒風呂 湯の沢」:10:30~18:30※施設や季節により営業時間変動あり
定休日/無休

\動画でも飲んでます!/

▼1泊2日・本気の日本酒旅スケジュール~振り返り~

【1日目】
09:45 JR越後湯沢駅 いざ、本気の日本酒旅に出発!
↓東口から徒歩約4分
10:00 「白瀧酒造」で酒蔵見学
↓車で約50分
12:30 ランチは「小嶋屋総本店」でへぎそばを満喫
↓車で約45分
14:30 「お福酒造」で角打ちを体験
↓車で約16分
16:00 「長岡銘品の館 ぽんしゅ館」で地酒を本気で飲みまくる
↓徒歩約3分
18:00 「割烹 魚仙」で究極の一杯と新潟の味覚を満喫

宿へ

【2日目】
10:30 長岡市内の宿をゆっくりチェックアウト
11:00 「ぎゃらりい栗本」で本気の酒器を手に入れる
↓車で約60分
12:30 「燦燦CAFE」で日本海を眺めながらブランチ
↓車で約120分
16:00 「ぽんしゅ館 越後湯沢店」でのんびりお土産探し&日本酒風呂を体験!



“飲むための旅”にすっかりハマったという野波さんのインタビューも、下記のリンクからチェックしてみてください♪

野波麻帆さんが新しい冬旅スタイルを発見!
新潟で本気の日本酒旅【野波麻帆さんインタビュー】

飲み旅本。vol.9 電子雑誌を読む

  •  栗山千明さんが心あたたまる地元自慢の酒旅へ in茨城-2日目-

    栗山千明さんが心あたたまる地元自慢の酒旅へ in茨城-2日目-

  •  栗山千明さんが心あたたまる地元自慢の酒旅へ in茨城

    栗山千明さんが心あたたまる地元自慢の酒旅へ in茨城

  • 新しい飲み処、見つけました。 夏菜さんが東京・福生で“ハシゴ酒蔵”

    新しい飲み処、見つけました。 夏菜さんが東京・福生で“ハシゴ酒蔵”