これだけ知っていればワインがグッとおいしくなる
ワイングラスの選び方
香りや味によってグラスを選べば、ワインは格段においしくなります!ワイングラスは数あれど、まずおさえておけば安心な5種類をグラスメーカー、リーデルさんに教えてもらいました。
Photo/MASAYA ABE Text/MINORI FUJIMURA(White Note Inc.)フルボディで渋めの赤ワインに
カベルネ/メルロ
フルボディで、渋みの強い赤ワインに最適。グラスのゆるやかなすぼまりと大きなボウルによって複雑で芳醇な香りが際立ち、舌上で厚みのあるボディを感じます。
酸味が強く渋みは中程度、複雑な香りの赤ワインに
オールドワールド・ピノ・ノワール
酸味が強く渋みが中程度のピノ・ノワール種は複雑な香りが特徴。大きなボウルがその香りを充分に開かせてくれ、強い酸味、果実味とのバランスを整えてくれます。
酸味豊かなすっきりした味わいにまずはこの定番を!
リースリング/ジンファンデル
縦長でしっかりとしたすぼまりを持つ形状で、軽めの赤ワインやさっぱりとした白ワインにぴったり。世界的な試飲会でも使用されるスタンダードグラス。
こってり、まろやか系の白ならこの形
オークド・シャルドネ
樽熟成させたリッチな白ワインなどにぴったり。舌上でワイドに広がる設計で、やわらかな酸味と豊かな果実味を演出してくれます。
シャンパンを代表とする発砲性のワインに最適
シャンパーニュ・ワイン・グラス
シャンパーニュの芳醇で、ひときわ華やかな香り、果実味を楽しめるよう、ワインと空気の接触面積や香りを止めている空間を大きくした形状です。
ワインを選ぶときは裏ラベルを見ればOK!
ワインの裏ラベルを見れば自分好みのものが見つけやすくなるんです。マルス穂坂ワイナリーの佐藤支配人に簡単な見方を教えていただきました。
①地区名/ぶどう品種
ワインの原料であるぶどうの産地やぶどうの品種を表しています。その地区の気候や地形によってぶどうの味わいやそれに伴うワインの味わいも変わってくるので一つの指標になります。
②収穫年
原料となるぶどうの収穫年。ぶどうの成熟度はその年の気候条件によっても大きく変化します。安定した品質を提供するため、複数の収穫年のワインをブレンドしている場合には記載がないことも。
③日本ワイン表記
「日本ワイン」と「国産ワイン」という表記があります。国産ブドウ100%を使用して国内で製造されたワインを「日本ワイン」、海外から輸入したブドウや濃縮果汁を使用して国内で製造されたワインを「国産ワイン」と呼んでいます。
④味のタイプ
白ワインなら辛口から甘口、赤ワインであればフルボディからライトボディと表現されるのが一般的。評価段階はワインメーカーによって異なるのであくまでもご参考までに。
リーデル青山本店 グラス・アドバイザー / 中村櫻子(なかむら さくら)
オーストリアで260年の歴史を誇る、ワイングラスの老舗・リーデル。ワインの生産者とともにブドウの品種に合わせて開発したグラスは世界でも愛用者が多い。リーデルのグラス・アドバイザーとしてワインとグラスのペアリングを提案している中村さんは、自らもフレンチレストランで学び、ソムリエの資格を持つワインとグラスのスペシャリスト。