鉄道アイドル・木村裕子の
ほろ酔い飲み鉄紀行~わたらせ渓谷鐵道編〜②
鉄道アイドルの木村裕子さんが、わたらせ渓谷鐵道での飲み鉄にぴったりの道中おつまみとお酒、改札から出ずに立ち寄ったおすすめ駅を紹介します。お腹も心も大満足の旅へ出かけませんか?
Photo/MIZUAKI WAKAHARA Styling/MARI SHINODUKA Text/ASUMI HACHIYA道中のおつまみと一杯その①:缶つまプレミアム 広島県産 かき燻製油漬け × 男山 純米生貯蔵 180ml
一口目で「スモーク!」と言ってしまうほど桜チップの香ばしさが効いていて、かき好きの木村さんをうならせた逸品。
「1個ずつが大きくて身がしっかりしているので、食べ応えがあります。しかも、オイルはさっぱりしていていくらでも食べられます!」
甘口の男山純米生貯蔵酒と一緒に食べると、かきの旨味がより引き立つそうです。
立ち寄り駅①:水沼駅
湯上りのお手入れ不要な良泉が構内に。
「駅構内にこれほどの規模の温泉があるのはめずらしいんですよ」
駅から徒歩0秒の水沼温泉センターでは、渡良瀬川の河童伝説にちなんだカッピーがお出迎えしてくれます。美人の湯として名高い源泉は、赤城山中腹の猿川温泉から8kmかけて引いているもの。
「いつもだったらお風呂上りは肌が乾燥するんですけど、ここのお湯は、化粧水を塗ったみたいにしっとりするんです」
住所/群馬県桐生市黒保根町水沼120-1(水沼駅構内)
電話/0277-96-2500
営業時間/10:30~20:00
休館日/不定休
入館料/大人600円、小人400円
立ち寄り駅②:神戸(ごうど)駅
本物の列車で地元の名産を
かつて東武鉄道で活躍したデラックス・ロマンス・カーの車両がそのままレストランに。
「生きた線路を眺めながら過去の車両に乗るという対比が楽しいです」
一押しは、地元産の舞茸天ぷら。
「揚げたてでサクサクしていて、塩を振るだけで美味しい!」
春には約300本の赤と白の花桃が鮮やかに咲き誇り、美景も楽しめます。
住所/群馬県みどり市東町神戸891(神戸駅構内)
電話/0277-97-3681
営業時間/11:00~16:30(列車のレストラン清流)
休館日/4月~11月:無休、12月~3月:月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)
道中のおつまみと一杯その②:缶つまプレミアム 北海道噴火湾産 ほたて 燻製油漬け × FLYING IPA
「柔らかくてすごく食べやすい。思った以上にたくさん入っているので、ちびちびずっと楽しめてしまいます。70㎉と低カロリーなところも嬉しいですね」
合わせて飲んだのは、FLYING IPA。
「甘い香りが漂うのに、飲んでみると大人の苦みが効いていて、そのギャップが楽しい! さっぱりしたほたての味と相性抜群です」
道中のおつまみと一杯その③:缶つまプレミアム 香住産紅ズワイガニほぐし肉酒蒸し × じょっぱり 本醸造 180ml
国産のカニをふんだんに使った贅沢な一品を、迫力ある足尾銅山や山並みを眺めながらいただきます。
「ちょっと缶を開けただけなのに、その瞬間からカニのいい香りが漂ってきます。塩加減がいい塩梅で上品な味なのに、舌触りには迫力があって最高です」
お供には、辛口のじょっぱり本醸造。
「相乗効果で、よりダイナミックさが増します!」
立ち寄り駅③:足尾駅
ホームに踏切がある、レトロな木造駅舎
「大正時代からある駅舎なので、歴史が好きな方にも訪れてもらいたいです」
足尾銅山最盛期の名残を残す木造平屋建ての駅舎は、1912年(大正元年)開業と歴史が古く、国の登録有形文化財にも指定されています。
ホーム中ほどにある踏切など、その素朴な趣にレトロな丸ポストが味を添えます。ちなみに木村さんの足尾駅での一番のお気に入りは、構内に保存されている昔の車両。
住所/栃木県日光市足尾町掛水6
電話/0288-93-2055
立ち寄り駅④:間藤(まとう)駅
カモシカに会える(かも)
わたらせ渓谷鐡道の終着駅である間藤駅は、構内に望遠鏡付きの展望台があります。
「終着駅って最果ての寂しいイメージがあるんですけど、ここはむしろわくわくするというか、ちょっとしたハイキングの気分に浸ることができるんです!」
間藤駅は、野生の二ホンカモシカに出合える日本唯一の駅として知られていますが、これまでに何度も訪れたことのある木村さんですら、まだ1度も遭遇したことがないそうです(笑)。
住所/栃木県日光市足尾町下間藤2
木村 裕子(きむら ゆうこ)
幼少期から鉄道が好きで、20歳の時JR東海で車内販売員に就く。2015年日本の鉄道全線完乗済み。著書に『女子鉄ひとりたび』(KKベストセラーズ)、『木村裕子の鉄道が100倍楽しくなる100鉄』(天夢人)。現在は名鉄カルチャースクールで講師も行う。