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酒蔵独自のこだわりが詰まったお酒
今、引き込まれたいクラフトスピリッツ

世界的なクラフトブームを受け、日本でもクラフトビールに続いて「クラフトスピリッツ」が注目されています。その土地ならではの原料を使い、地域の特徴を活かした味わいを楽しめるのが人気の要因です。そもそもスピリッツって何? という人は、まず4大スピリッツについて学んでいきましょう。

監修/鴛海正一、井上文太、岡本晋作(三和酒類株式会社) イラスト/橋本健

そもそもスピリッツってなに?

スピリッツは英語で書くと「spirits」。ジン、ラム、ウォッカ、テキーラの4つの総称とすることが一般的ですが、本来は蒸留酒全般を指しています。諸説ありますが精神や霊魂といった意味合いの「spirit」の複数形で、語源と言われるラテン語では生命の「息」を意味し、「水に息が吹きこまれたもの」と解釈されている地域もあるのだとか。現在も蒸留酒そのものが熱して作るものであることから「火の酒」と言う地域もあるようです。
 
蒸留酒の作り方はとても科学的で、文字通り、もととなるお酒を熱し、水とアルコールの沸点の差を利用して作られます。アルコールを気化させて冷却する蒸留を行うことで、もとの醸造酒よりもアルコール濃度(度数)の高いアルコールを抽出。この手順を踏み作られるものは全て蒸留酒と言い、この加工の上で使う素材やもととなる醸造酒の違いなどでその種類を分類しています。つまり、焼酎やブランデー、ウイスキーなども「スピリッツ」と呼んでも間違いではないのです。

4大SPIRITSとは

①割ってもロックでも! クセの少ない蒸留酒
ウォッカ

ロシアやポーランドなど、主に寒い地域で親しまれてきたウォッカ。おおまかに、40~50度の無色透明で癖が少ないレギュラータイプ、ハーブやフルーツの香りを漬けたフレーバードウォッカの2つに分類されます。ほかのスピリッツとは違い、香り付けしない限り基本的には無味無臭。高濃度になると90度にも上ります。原材料は一般的にはトウモロコシや大麦、小麦、ジャガイモなどの穀類やイモ類を発酵させ蒸留した後、白樺の活性炭でろ過することがウォッカの製法。ウォッカのろ過で使われる白樺炭活性炭こそが、味わいを大きく左右します。ろ過することでスピリッツの刺激成分が除去され、味わいがクリアになるのです。

②数種のボタニカルで風味を決める
ジン

世界各国で作られているジンの起源は、薬用酒として研究、開発されたと言われ、腹痛の治療薬、あるいは強壮剤に医師が常備していたとされています。そもそもジンは「ジュニパーのお酒」と言われ、EUなど主要国のジンの定義では現在でも、ジュニパーベリー、別名「西洋杜松(ねず)」を必ず入れることが義務付けられています。原材料は一般的にサトウキビやジャガイモなどの穀類やイモ類。それを発酵させて蒸留したものに、ジュニパーと柑橘やハーブなどのボタニカル素材を加え、再度蒸留することでドライジンが完成します。このボタニカル素材の種類によって地域性が際立ちます。

③テキーラ村で作る伝統のお酒
テキーラ

テキーラは、メキシコのハリスコ州、グアダラハラ市近郊にあるテキーラという地域で作られている地酒です。他のスピリッツと大きく違うことは、その醸造条件にあります。シャンパンがシャンパーニュ地方で作られるものに限られるように、テキーラもテキーラ村とその周辺で、蒸留すること、また竜舌蘭(リュウゼツラン)の一種「アガベ・アスール・テキラーナ(ブルーアガベ)」を総原材料の51%以上使うこと、最低2回蒸留する事が、テキーラの条件になっています。テキーラには、ブランコ、ゴールド、レポサド、アネホ、エクストラ・アネホと熟成による5つのクラスがあり、熟成の進行具合などによって風味もさまざまです。

④やわらかい口あたりと軽い香りのスピリッツ
ラム

カリブ海に浮かぶ西インド諸島で生まれたとされるラム酒。この島々にコロンブスがサトウキビを持ち込み、当時高価だった砂糖を作るとき、結晶化しない液体部分である糖蜜を捨てずに発酵させ、蒸留加工したものがそもそもの始まりと言われています。主な分類は、ライト、ミディアム、ヘビーの風味やコクで分けたり、ホワイト、ゴールド、ダークといった色味で分けたりしています。一般的なラムの原材料は、前述通りサトウキビから砂糖を作る際に分離した、糖蜜が主材料です。これを発酵させ、それぞれ作りたいラムに合わせ蒸留。貯蔵では、樽の内側を焦がす事や貯蔵期間の長さによって色や風味が変わります。

個性豊かなボタニカルを楽しもう
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